遠征

仕事で奈良のずーっと南の十津川というところにいきました

年に１回は吉野方面があります

通夜があれば泊りがけで、
通夜が終わった後に温泉にも入れるんですが、
今回は葬儀だけでしたから
まだ、日が出ていない早朝の出発になりました

「誰がこんな仕事うけたん？」
行きはそんな話でもちっきりでした

葬儀は神葬祭でした
十津川村ではほとんどが神葬祭です

明治政府が神葬祭普及のために明治６年に出した
「火葬禁止の布告」がまだ残っとるんと違うか」
と社長は言ってました

社長は若い頃には「神式の行列葬」をしていたらしいです
また、伊勢神宮の大宮司の本葬「神宮司庁葬」も担当したこともあり
神式のことについては結構うるさいんです

今回一緒に乗せてきてくれたのもそのためだと思います



しかし、あの山道には迷惑な車でした

無事仕事も終えて、着替えて観光気分になり、
有名な怖い怖い釣り橋も渡りました



名物の「めはり寿司」も食べました





山道だから歩いている人はほとんどいませんでした

と、リュックを背負って歩いている二人の人を見つけました

「こんなところを歩いているのはよっぽど変人」
と社長が決め付ける様に言いました

私は次の瞬間
「あっ　大ちゃんや　大ちゃんや」と声を張り上げてしまいました

疲れてウトウトしていたスタッフもあわてて起き上がって
「どこどこ？　えっ　通り越したん」
「戻って　戻って」

「何？　それ？　何のこと？」
意味のわからない社長はちんぷんかんぷん
「こんな道で戻れやんやろ」
「車まわすとこなんかあらへんやん」

「えーで戻って」

そんなやり取りがあってしばらくしたら、
道の駅が出てきて
そこになんとか止まってもらいました

皆さんは大ちゃんはご存知ですよね

日本全国を歩いてまわっている人です

テレビでも時々やっていますから

そこで、大ちゃんと写真を撮りました
（芸能人だから肖像権なんかを言われたらいけないので
写真は載せません）

ものすごくスマートになっていました

そこから先は大ちゃんの話でもちっきり

いつもの社長の葬儀の話は一切ありませんでした

危うくめはり寿司だけで終わってしまう遠征でしたが、
大ちゃんとあえたことで、満足です

こんな遠征ならまたいつでも行きたいです